ママ友とランチ
山あいの小さな村の、ステキなカフェに出かけた。たどり着くのがちょっとだけ難しい道。友は以前行くことを試みるも、迷って断念したという。無事たどり着けたときはそれだけで「やった!」という気分に。まるで秘密の場所のよう。
そのステキなカフェは、妖精のようなお姉さんがやっていた。

自然栽培米とカレー。野菜の味を邪魔しない調味具合。

白玉あずき。 ハーブティにコーディアルを注いで飲む。得も言われぬ馥郁たる香り!
手根管症候群、かも?
一緒にランチをした友が、手がしびれるのだと言う。部位を聞くと「うーん、このあたり・・・。」と手掌側、人差し指界隈を指し示す。
私「この動きできる?」↓

やってもらうと、痛いとのこと。ファレンテスト陽性だ。これは、手根管症候群が疑われる。(鍼灸師は診断はできない。できるのは、医師のみ。あくまで疑い、というだけである。そもそも、私は鍼灸の国家資格もこれから受験なのであるが。)
「手を振ってみて?」

ちょうどいいイラストが無かったのだが、手を洗った後に水を切ってもらうように、てのひらを内に向けて振ってもらう。すると、痛み、しびれが軽減したという。←あくまで一時的だが。これをフリックサインという。
「指でO.K.サイン作れる?」
少し作りづらい様子は見られたものの、何とか作れている。もしこれがうまく作れないと、パーフェクトOサインの不整と言って、これも手根管症候群の疑いが強くなる。
手根管症候群とは。

手根骨と、屈筋支帯に囲まれた部分を手根管という。
手根管というトンネル部分を通るもの(主に正中神経。それといくつかの筋肉)が圧迫されて症状が出る。
ちなみに、学生目線で。国試的に、手根管を通るもののゴロ。
「ロングマザー、正座で新鮮」(長母指屈筋・正中神経・深指屈筋・浅指屈筋)

手根管症候群になる人は圧倒的に女性、それも手をよく使う人に多いとされる。
症状は、友が感じていたように正中神経支配領域(第1指~4指の親指側までと手のひら)のしびれや痛み。
進行してしまった場合は母指球筋(親指の付け根のふくらみ)が萎縮したり、母指対立運動の障害、つまりきれいにO.K.サインを作るような動作がしにくい状態となるらしい。
友の手首を触察させてもらった。硬い。一生懸命働いてきた手首なのだと思った。
授業では、こんな時には手の厥陰心包経の大陵だと言っていたはずだ。

手首を軽く曲げると浮かび上がる2本の腱(長掌筋と橈側主根屈筋)のあいだにとる。ちなみに鍼灸学科の先生の話によると、整形外科に行ってもやはりこの場所に注射を打つことになる場合が多いらしい。
本当は、手根管あたりを圧迫している原因を取り除くことが大事で、それは負荷のかかる作業だったり、体質的なものだったりするのだと思うけど、なかなか簡単にいかない部分もあると思う。なので、局所にアプローチするという点においては、手の厥陰心包経の流れは正中神経の流れとほぼ同じなので、いい効果が出るのではと思う。
いつもカバンに常備してある円皮鍼を、友の大陵に。

本当はちゃんとした鍼で、1㎝くらいいきたいところだなあ・・・。
でも、こんな妖精のようなお姉さんがいるステキなカフェで、鍼を刺すわけにも、いかない。