賛美歌を耳にする機会があった。友人曰く「優しい時間が流れている。」と。なぜだろうと、あとになって掃除をしながら考えてみた。

自分が思うに、音楽にすきまがあるのではないだろうか。

『ふと考えるすきま。ちょっと立ち止まるすきま。他のことに目をやるすきま。』

一見集中力に欠けて非効率的のようであるけれども、クリエイティブなアイデアってそういう瞬間に生まれるらしい。

また、「目的に向かって真っ直ぐ」なときって、自分の痛みにも他の人の痛みにも気づかないときがある。

ただ、すきまを許すには余裕が必要だ。「情報量は多いほうがいい。」「管理統制されてないと後で責任がとれない。」そんなすきまのない場面が、現代では多い。

だから、すきまを与えてくれる優しい音楽を耳にして、時間の流れがゆったりと感じた。

暗記替え歌がラップに

話は変わって、経穴暗記替え歌のことだ。

・任脈24(通りゃんせ)

・督脈28(茶つみ)

・手の太陰肺経11(お正月)

と来て、次の「手の陽明大腸経20」を作成してみたのだが、盛り込みたい内容が多すぎて、後半、曲がラップ調になってしまう。すきまがない音楽だ。

もとの曲は「もみじ」。『秋の夕日に てる山もみじ・・・♪』

その旋律の、

『あーきのゆーうーひーにー♪』の幅(4拍子×2小節)に、

『天鼎輪状軟骨C6気管食道起始部♪』を無理やりねじこんである。作曲者の岡野貞一氏がもし生きていたら、あきれたに違いない。

案の定、情報量が多すぎる暗記替え歌は頭にスムーズに入ってこない。しかし、単純に経穴だけ覚えていてももうだめで、解剖学的にどの骨、筋、神経に関わっているのかとからめて覚えていかなくては、実践で使えないのだ。

仕方ないので、ラップ調で大腸経のもみじを歌えるよう、練習しなくてはならない。

投稿者

かおり

2022年度末に22年間続けた職を辞し、鍼灸学科の学生になる。自然・健康・環境に即した医療や生き方を、東洋医学を通して学び中。