掃除は浄化
お休みの日はよりゆっくり掃除に専念できてうれしい。とくに日曜夕方に来客の予定がある関係で、ここのところ床は掃除機だけで終わらせず拭き掃除もしている。白い雑巾が薄汚れた色に変わっていくのを確認すると、何とも言えない達成感を覚える。特に気になるのがいすやテーブルの脚の底。様々な付着物。脚を地面から浮かして雑巾で汚れを取ると、ごみやホコリがごっそり取れる。
掃除の行き届いた飲食店や、掃き清められた神社仏閣などに行くと、冴え冴えとして澄み渡るような空気を感じる。日常の中でそこまで徹底するのはかなり難しいけど。
自分の家を掃除するとは、自分のテリトリーを浄化することにつながっていると思う。昔、パワースポット巡りが流行っていたとき、「一番運気を上げるのは、どこかへ出かけるよりもまず身の回りをきちんと掃除すること」と何かで読んだ。確かに。
暦の上では秋だ。まだまだ暑い日もあるけれど、確実に季節は巡っている。
これは、止まることなく移り変わってゆくもので、1日の流れも同じ。人の一生も同じ。
私の人生は、夏の季節はもう過ぎたな、と思う。
でも人生の秋も、悪くない。これから来る人生の冬だって、きっと素敵だろうと思う。
今まで収穫したものを大事に貯蔵し、慈しみながら静かに過ごすなんて最高に充実した時間だ。そう、あれがよくてこれがだめなんてことはないのだ。