外は風の吹く音がしている。めっきり、というかやっと寒くなってきた。最近作ったメニューはこちら。

豚ひき肉で作ったつみれ汁そば

女優の中谷美紀さんが書いた「オーストリア滞在記」という、ご自身の日々の暮らしを綴った本が気に入ってしまい、暗記するくらい何回も読んでいるのだけれど、その中に出てきたメニューだ。

何がそんなに気に入ったかというと、日々ていねいに暮らす姿勢や食・自然への思い、国籍を超えた人々との関係性を育む中でお互いの文化や歴史を尊重する大切さなどがけして押しつけがましくなく且つ知的に語られているところに惹かれたのだと思う。読んでいるうちにこちらまでオーストリアのザルツブルグの大自然のなかで生活を送っているかのような気分になる。自宅の工事に訪れた業者さんや庭師さんなどにも、相手の状況や宗教・文化まで配慮しつつササッと美味しそうな料理を作ってお出しするところがお気に入りだ。中谷さんの外見が美しいのは言うまでも無いのだけれど、細やかな感性や頭の良さがないとできないことだと思い、尊敬してしまう。

パワーが出ない こんな日は

雨が降りそうで降らない重い曇り空の日は、気分も晴れやかというわけにはいかず、なんだかパワーが出ない。できることなら暖かい部屋でずっと読書でもしていたくなってしまう。今、膝に寄ってきた猫で暖をとりながら。こんな日は腎を補ってみようと思い、太渓と湧泉にお灸をする。

↓ 太渓。内くるぶしとアキレス腱の間。腎経の原穴。

↓ 湧泉。足の裏。指でグーを作ったときにできるしわのすぐ下。

あれ?いつまで経っても熱くならないぞ?と思い、お灸を触ってみると、すでに燃え尽きていた。

まったく熱さを感じなかった・・・。ショック・・・。

このように、あまりにも冷えていたり虚していたりする場合、熱さを感じないことがある。あるのは知っているけれど、今回はほぼ無温状態で、自分でもびっくりした。まあ腎は蔵精を担うので、いつでもエネルギーみなぎってるとは言い難い自分は、きっと腎が虚してるだろうとは思っていましたが。

ちなみに腎が虚すると非常に驚きやすくなるそうです。確かに、急に「わっ!」とか驚かされるの苦手だし、サイレンやアラート、地震などでもとてもドキドキしてしまう。

腎はアンチエイジングにも関係するので、髪や骨など将来的に衰えをケアしたい場合、今から腎経を補するのはいい選択だと思う。

そんなことを書いているうちに、猫は私の膝上に陣取り、ゴロゴロ言いながら毛繕いを始めた。ああこのまま家にいたいが、もうちょっとで登校時間だ。