学校帰りにスーパーへ寄る。
週末は娘の部活遠征があるため、お弁当の食材を仕入れる。
お会計を済ませ、店を出る。
自動ドアを出たあたり、白いコンクリートの地面上に、ちょこんと何か乗っている。
? と思って近づいてよく見ると、カエルだ。
なんだか干からびた色をして動かない。死んでいるのかな?と思ってそっと靴先で触れてみると、わずかに動いた。生きている。
こんなところまで、誰にも踏まれずよくきたものだ・・・。(目の前は駐車場と県道)でも、このまま先へ進んでも、君にとっては危ないところだよ?(スーパーの店内)
どこか他のところへ連れて行ってやろうと思ったが、素手でつかむ勇気が無い。そこで、今しがた買ってきたお肉のパックを入れていた薄ビニール袋を、カエル君輸送用に使うことにした。
車のドアを開けているとき、水が張られた田で一斉に鳴くカエルたちの声が背後から耳に入ってきた。そう、このあたりはちょっと行けば水田があちこちにある。このカエルはおうちから離れて冒険しすぎてしまった子なのかもしれない。このスーパーだってもとは自然のままだったところに人間がコンクリートを固めて作ったところ。ごめんね。
左手にカエル入りビニール袋。右手でハンドル操作。家まで帰れば、まわりには君の生息に適した場所があると思う。それまでがんばれよ!
家に着いて、カエル君を改めて確認。透明ビニール越しだから腹部がよく見える。あまり動きが無いことを見ると、すこし弱っているのかもしれない。

じょうろに水をため、放ったあとに放水して乾燥からカエル君の身を守る準備をしておく。
庭の一角のハーブが生い茂るあたりに放ち、シャーッと水をかける。よかった、元気に動いて草の陰に入っていった。
かき分けて、最後に一枚パシャ。

元気に生きるんだよ!
さて、明日はいよいよ美容鍼実習。楽しみ。