心待ちにしていた秋休みだが、なかなか予定通りには進まない。公開最終日に見ようと思っていた、県内美術館の企画展を見逃してしまった。

 美術館に入ったときの、「し・・・・・・・ん」とした空間が好きだ。何の音もない空間が、他にどれほどあるだろうか。ここではただ、作品とだけ対峙していればよい。正解も不正解も優劣もジャッジされること無く、感じたことをそのままに流しておけばよい。そんな時間はとても豊かで贅沢なものだ。

 絶えず情報を聞かされ見せられ、判断を迫られ、対応を迫られ・・・・、そんな忙しい毎日に疲れた人は、美術館の「し・・・・・・・ん」を味わって欲しいな、と思う。

経穴は漢字

 経穴(ツボ)は、漢字で表される。中国で生まれたので、たまに日本人にはなじみの無い難しい漢字も見受けられる。「これ、日本人や中国人にとっても漢字で覚えるの大変なのに、外国の人にとってはどうなの・・・・?」と疑問が湧いた。

 

アルファベットと番号で

 例えば足の陽明胃経は、ST1~45で表すそう。

 漢字でいったら 承泣・四白・巨髎・地倉・大迎・頬車・下関・・・ちょっともうやめときますが、えらい違いです。

 手の厥陰心包経の「内関」(手関節内側の横紋下3寸)などは、乗り物酔いやつわりなどの吐き気止めとしての効果があるそうですが、外国ではCP6バンドなる内関を刺激するものがあって、抗がん剤の副作用がつらい人のためのツボ用リストバンドがあるそう。

 へえ~、番号で。簡素でいいかも、と思いつつ、漢字には意味がありますから、そちらのよさも捨てがたい。