前回の記事に書いた、風邪のひどい頭痛。一生懸命お灸しましたよ。合谷。

合谷は手の陽明大腸経に属し、その流れは人差し指をスタートし、腕や首を上って鼻の横がゴール地点だ。
そんな流れなので頭部や顔面部の痛み、下の歯の痛みにも効くと言われている。
しかし。頭痛が消えない、改善しない。
いたい~ズキュンズキュン・・・。
おかしいな!合谷はツボとしてはかなりポピュラーで活躍頻度が高いものである。なのに、なあ。あまりネットで○○に効くツボみたいのを調べて使うのは安易な気がして、したくないんだけど、風邪でぐったりしてたし、ネットに頼ってみた。
手三里も効くらしい、とな?

肘のしわの線から指三本分手首寄り。
ここは外側上顆炎(テニス肘)のときの治療穴でもある。触ると筋肉がこりこりとして、(長・短橈側手根伸筋)けっこう痛い。
あれっ、指で押しただけなのに、頭痛がすーっとひいた。
なぜ?あれ?
ほんとにない!
鍼ならもっと確実かも?と思って、なんとか起きて刺してみた。
数分置いてから抜く。
やっぱりしつこい頭痛がどっかいってしまった。
手三里はノーマークだった。しかし、論より証拠。効けばいいの。効き目があるから、長い歴史、ずっと続いてきたのが東洋医学なのだ。
よしりん(吉野敏明先生)が言っていたけど、
『ものが地面に落ちる、そのエビデンスは説明できますか?できなくても、確実にものは地面に落ちるし、我々はそのことを知っている。エビデンスがないから、ものは落ちると言えないなんてことないでしょう。東洋医学も、経験則で効くと知っているから、歴史に残っている。』、というようなことを言っていた。
効き目があるから、二千年以上も続いてきたのが鍼灸なのだ。