ヘルニアとは一体どのような状態なのか、改めてここで腰椎椎間板ヘルニアを例にとって簡単に説明する。

椎骨と椎骨をつなぎ合わせている部分を椎間板といい、その中心部には髄核というゼリー状の組織がある。髄核のまわりには繊維軟骨が層になって繊維輪をなしている。その繊維輪が損傷され、中の髄核が多くは後側方へ飛び出し、脊髄神経を圧迫して症状が出てしまうのが腰椎椎間板ヘルニアだ。場所によって頸椎のヘルニアとか、胸椎のヘルニアとか、色々ある。

さて翌日、同じ総合病院にMRIを撮るためにやってきた。MRIは磁気のちからでからだの内部を調べる機械だ。検査時間は20分~30分ほど。工事現場のような音が鳴り響く中、機械の中でじっとしていれば終わる。

「閉所は大丈夫ですか?」検査技師さんに聞かれる。ダメではないけれど・・・。音はすごいしやっぱり愉快なモノではない。仕方ないので期末試験に向けての口頭試問で暗記したものをひたすら頭の中で唱えること3ラウンド。けっこういい勉強になった。

検査終了後、昨日と同じ整形外科医の診察室に呼ばれる。

「ヘルニアではないね。」

ほんとですか!

よかった~!!!

でも、それならなんでしびれが出るのだろう。昨日言われた、肋骨突起が大きいとかが関係しているのか?

「昨日は椎間板薄くなっているところあると言ったけど、水分がよく残っている。普通このくらいの年齢なると黒く写るけど、だいぶまだ白く写って、水分があることを示している。たいしたものだ。」

ほ、ほめられた?私の椎間板・・・。

「しびれ出てきてまだ数日でしょう。またひどくなったら来れば。」

ということで、症状の原因が診断された訳ではないモノの、しびれは日によって軽減したり、気になったりを行ったり来たりしながらとりあえず様子見の状態である。

今回分かったことは

L5の肋骨突起が人より大きい

S1の椎間板が薄い

ヘルニアではなさそう

椎間板の水分は年齢の割にはよく保たれている

ということだ。ヘルニアでは無いけれど、①、②のような構造的理由でS1神経根付近への作用が起こりそれがしびれにつながったのだろうと私は見ている。

自分で腰椎の局所あたりに鍼を刺してどうなるか試してみたいけれど、如何せん、背中や腰は自分では施術できないのだよな~。

実技の授業で時間が余ったらクラスメイトに頼むか、春休みになったらプロに頼むか。