年明けの、最初の登校日、駐車場から校舎までの間に黄梅が咲きほこっていた。こんな寒い1月上旬に花開くことにびっくり。(でも、母に聞くとこの時期に咲くものらしい。)

数メートル離れたところまでも香りが漂っている。登下校の楽しみ。

大きいままのできそこない赤血球

貧血かどうかの数値は、血液中のヘモグロビン濃度を見ることが多い。これは血色素量という項目で書かれているはずだ。これは、鉄(ヘム)+グロビン(たんぱく質)だ。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を担っており、血液が全身に巡ることで、各細胞に新鮮な酸素が行き渡るようになっている。これが不足することで起きるのが、鉄欠乏性貧血だ。

確かにこのヘモグロビン濃度を見ることは大事。しかし、私はこの数値、おおむね基準値内だが、貧血だとドクターに言われている。巨赤芽球性貧血、という。

血の赤い部分でもある赤血球は、骨髄で分化する。その際、おおもとである幹細胞から正常な赤血球へと成熟してゆく課程で、必要な栄養素が供給され、キュッとタイトに、サイズは小さくなってゆく。細胞としては例外的に、核を捨ててまで。なぜそんなに小さくなるかというと、大きいままだと狭い血管を通り抜けて隅々の細胞まで行き渡れないからだ。

その必要な栄養素として、ビタミンB12と葉酸が不足すると、大きいままのできそこない赤血球ができてしまう。それが、巨赤芽球貧血、別名大球性貧血だ。

これは、血液検査の項目だとMCVで見る。90~94あたりが正常値で、95超えたらあやしいところ、100までいくとずばり巨赤芽球性貧血と言える。私はこの数値がたいてい97あたりをウロウロしており、100まで到達してしまったこともある。

また、数年前に血液状態をよく診る治療方針の歯科医にかかったときに、私の血球を顕微鏡で見せてもらった。そのとき、「分かる?この、他と比べて大きい赤血球、いっぱいあるでしょう。これはできそこないの赤血球だからね。ほら、ここにもいる!これは大球性の貧血だ。」と言われた。

じゃあ、なぜビタミンB12と葉酸が不足してしまうかというと、単純にそれらを摂っていないから(つまり栄養不足)もしくは、吸収障害だと言われている。とくに、ビタミンB12は、胃から出る内因子と結びついて吸収されるので、胃の調子がよくない場合、影響は大だ。栄養素を口から入れても、素通りだ。自分の場合、かかりつけのドクターに言わせると「胃酸があまりでてないねえ~・・・。」ということになる。

どうして胃酸がよく出てないか分かるかというと、長くなるのでここではサクッと言うが、私のかかりつけのドクターが量子力学を使った診療をしているためだ。私のからだの状態がどんなだか、時間が長くかかる検査や痛みを伴う検査をすること無しに、推定してくれる。(もちろん、問診や血液の結果などとも併用したうえで)

じゃあ胃酸がよく出る薬を出せば?それでめでたしめでたし、とはならないと私は思うし、かかりつけドクターもそれはしない。サプリ等で手助けをすることはあるが、あくまで「私の胃が」胃酸をよく出すようになることが本質的な解決なのだ。不自然に補えば補うほど、身体は本来のはたらきを失いがちになる。強いレンズで近くを見過ぎると近視が進むのと同じだ。

そのためのアプローチのひとつとして、今学んでいる鍼灸は、いい意味でからだの邪魔をしない。

とくに私のような虚証タイプのケアにはもってこいだ。今夜も「胃よ!がんばれ~。」と念じながら、中かんにお灸をしようかなと思う。