今日は小児鍼の実習があり、とあるこども園にお邪魔した。

小児鍼といっても、大丈夫、チクリとも刺しません。

スプーンの柄のような形状の「鍉鍼」というものを使って、皮膚表面を軽ーく擦る。経穴をピンポイントで意識するというよりは、経絡の流れに沿って、気を流れるようにしたり、整えたりする。

今回はテーマが「寝付き」。ということで、睡眠に関して改善を希望されるお子さんが保護者の方と共にいらっしゃった。

私が担当したお子さんは、施術中からあくびを何回も・・・。保護者の方と、「夜を待たず、今寝てしまいそうですね。」と笑う。

お子さんの施術の合間に、保護者の方のお体の悩みも伺い、ケアの相談に乗る。主要なツボを指圧し、身体の反応を確かめる。どうやら左右差が見られるようだ。

自分の会得してきた知識がこうして人の役に立つのかと思うと、とてもとても嬉しく楽しい。そして何より今回関わらせていただいた親子の方が、自然な形ですこしでも楽に、健康になってくれればよいなと思う。

図書館

実習後、久しぶりに県立図書館へ寄る。図書館は大好きな場所。自分の思うがまま好奇心を満たせると思うと心躍る場所。

今回借りたもの。

視聴覚→グールドのバッハ「平均律」

同じくバッハの「フーガの技法」

ラヴェルの「クープランの墓」

ドビュッシーの「海」

ブラームスの「ラプソディー」

コダーイの「飛べよ孔雀」

伊福部昭の「交響二題」

一柳 慧の「交響曲第8番」

トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の彗星」

書籍→医学系の本3冊、料理の本1冊、景色の写真集1冊

ブラームスのラプソディは、大学の時よくクラスメイトや先輩が試験曲やレッスン曲に選んでいて、よく耳にした。

自分は弾く機会はなかった曲だが、懐かしい。ブラームスの左手はオクターブが多く、重厚感に溢れ、いかにもドイツ!という感じがする。(行ったことないけど)そういえば日本の作曲家、山田耕筰はドイツに留学していたが、やはり「赤とんぼ」や「この道」の伴奏を弾くと、低音部が厚めに作られていて、ドイツっぽいなと思った覚えがある。

そのわり、懐かしく哀愁漂う旋律とか、日本語のもつイントネーションを巧みに生かしたリズムだとか、(「まちぼうけ」とか、一発で覚えられる旋律だし。)他国の文化を受け入れつつ日本人の心の奥底まで入り込む曲を作ってしまうところは、すごい才能だと思う。

これを書いていて、なんだか生理学で言うところのエンドサイトーシス(食作用)を思い出した。

よそからきたものに浸食されていくかとおもいきや、それを飲み込んで我が物としてしまう。そんなしたたかさというかたくましさが、これからの日本にあったらよいなと思う。

投稿者

かおり

2022年度末に22年間続けた職を辞し、鍼灸学科の学生になる。自然・健康・環境に即した医療や生き方を、東洋医学を通して学び中。