キョーフはキョーミ

 今朝は掃除機を1階全域にかけた。猫を飼っているので、ふわふわの毛がそこかしこに落ちているのだ。そしてうちの猫は掃除機のことがだいっきらいだ。恐怖と憎悪に満ちたまなざしで一定の距離を保ちながら、一瞬たりとも相手の動向から注意をそらすことをしない。ときおり「フーッ!」と威嚇しながら、あとをついてまわる。

 私は「そんなに嫌いなら、掃除機から離れてどっかいけばいいのに・・・・。」と思うが、うちの猫は相手(掃除機)のことから目を離せない。

 恐怖や不安、憎しみというのは、強い興味を引き起こすということを学んだ。

 いやだこわいにくらしい。そんなことに心を引っ張られないで、静かに、穏やかに、あたたかい心で過ごせるのがいいな。

どんな人が

 さて、今日で前期授業が終わった。よく聞かれる「鍼灸学科にはどんな人がいるの?」という問いについて書いてみようと思う。

①新卒の人。(高校卒業後すぐの人)

②他の医療系資格をすでに持っている人(柔道整復師や理学療法士、作業療法士など)

③社会人経験者(←私はこれ)

④スポーツをやっている人

 ①~④について、重複している人もいる。圧倒的に多いのが④で、入学したときはびっくりした。私のなかで鍼灸とスポーツ競技者がなかなかつながらなかったからだ。(鍼灸のニーズは自分のような虚弱気味の人や、お年寄りに多いのだと思い込んでいた。)

 私が今まで全くといっていいほどスポーツをやってこなかった故の無知なのだが。実はスポーツ競技者にとって、鍼灸はからだのメンテナンスに大きな役割を果たしているということを、入学後初めて知った。鍼灸学科の先生の中には、ある全国レベルの高校運動部に帯同して、選手のコンディションを整えることに尽力している方も何名かいる。

 鍼灸という伝統的な技は、本当に大きな可能性を持っているのだと思った。