敷地の一角に桃の木がある。
娘がまだ乳児だったころ、夏はよくあせもができてしまっていた。
夫の母が「桃の葉っぱを煎じたものがよく効くから。」と言って、この木から生の葉っぱを取って煮出したものをくれた。それをお風呂に入れて肌を浸すと、なるほど確かに娘のあせもはきれいに治った。
おばあちゃんの知恵。

その娘がこの春中学へ入学した。
桃の木さん、おかげさまで大きく元気に育っていますよ。
胃腸あたりが固まった感じのとき
新年度初めの1週間が終わった。ハードだったはずなのに、それほど疲れてない・・・と思いきや、今日朝起きるとなんだかおなか全体が重苦しい。五臓六腑の、腑の方が沈黙している感じだ。腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱・(三焦)とあって、形や機能に違いはあれど、役割は皆同じ、「飲食物の消化吸収・排泄」だ。そして、みな管状でつながっている。だから平滑筋で飲食物をどんどん次の臓器に送り出すため収縮したり弛緩したりしてある程度動きがある。
それが「しーん」として固まっている感じ。もちろん食欲もわかない。
「おーい、どうした?」心の中で話しかける。
こういうときは、そっとしとくしかない。思春期の中学生と一緒だ。
こういうときのお助けの経穴は、「中かん」だ。

胸骨体下端とへその間のちょうど真ん中だ。八会穴の中の腑会というものになる。腑の悩みはここ「中かん」がよく効くと言われて私も重宝している。
ここに円皮鍼といって、シールに短い鍼がついているものを貼る。別名置き鍼だ。鍼の長さは色々あるが、私は0.9ミリのものを使っている。
この円皮鍼は、しばらく貼りっぱなしで生活できるし、小さくて肌色だからほとんど目立たない。痛みもほとんど無い。たまに、貼る瞬間だけ「今ちくっとしたかな~。」くらい。
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そして小さいのにいい仕事をする。今日もこの後、だんだん腑が動き始めた感じが確認できた。「よしよし、調子が上向きになってきた。」というところで少量の朝ご飯をとる。
こんな感じで、自分の体に耳を傾けながら養生している。
数年前までは、こうは思えなかった。
スパルタだった。
「なぜ規則正しくいつでも調子よくできないの!」と自分の体に対して思っていた時期があった。
まあ、人間ですからね、ゆらぐこともあればそよぐこともあるでしょうと、今では思えますが。