心はずむ
今日の鍼灸理論の授業はびわの葉灸・くるみ灸の実技を行いました。普通のお灸実技の記事がまだ無いなか、このイレギュラーな2つのお灸の話からするのもどうかと思ったのですが・・・。
でも、名前を聞くだけでなんとも心はずみませんか?だって葉っぱだよ?くるみだよ?それらを使ってお灸するなんて、メルヘンチックというか、野性味あふれるというか・・・・。否応なしに心がはずみます!


びわの葉灸のやり方は、図のとおり。夏ですが足やお腹は冷えてる人も多く、そこへ棒灸を当てると本当に気持ちいい!じんわりとして安心する暖かさ。夏でさえこうなんだから、冬にやったら天国だろうな。実家に帰ったらお母さんにやってあげたいと思いました。びわの葉はよもぎ同様薬効成分が高いとされているそうです。棒灸を押し当てることでエキスがにじみ出しているのも確認できました。なんかいい感じ。

次はくるみ灸。くるみのからは、菊花茶に浸されていました。菊花は、目にいいそうです。くるみのからの上に中精製のもぐさを母指頭大乗せて、火をつけます。そしてそれを・・・。

目にかぶせます!「えー、目に?ちょっとこわいかも?」と思いましたが、クラス全員、安全に施灸できました!くるみが隔物となって、ほんわりと熱が伝います。そして終わったあとはしっとりとまぶたが濡れています。菊花茶からの蒸気がやさしく疲れた目を癒やしてくれました。
お灸で使われている艾(もぐさ)はよもぎからできていますし、びわの葉にしろくるみにしろ自然界のものです。そういったもの使って、癒やされたり心身を整えたりする知恵が伝統的にあることがうれしいと思いました。